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NumberWatcher サーバの動作確認

ここでは telnet クライアントを使って NumberWatcher サーバの動作確認の方法を説明します。 telnet クライアントは Windows に標準装備されている telnet.exe を使うものとして使い方も交えて説明しますが、もちろん Tera Term Pro のようなアプリケーションを使うこともできます。

なお、ここで行う動作確認は numwat.ini ファイル内容が初期状態(出荷時の状態)であることを前提としています。内容を変更した場合はこの通りに動作しない場合もあります。

telnet.exe の起動

telnet.exe は Windows の種類によって画面や機能が多少異なります。ここでは、Windows95版(Windows98でもほぼ同じ) と Windows2000版それぞれについて説明します。

Windows95 の場合

まず、コマンドプロンプト(DOS 窓)を開きます。ここで telnet と入力して [Enter] キーを押すと telnet.exe が立ち上がり、ウィンドウが表示されます。

メインメニューの[ターミナル(T)]-[設定(P)]を選択します。

「基本設定の変更」ダイアログが出るので次のように設定して[OK]ボタンをクリックして下さい。

メインメニューの[接続(C)]-[リモートシステム(R)]を選択します。




「接続ダイアログ」が出るので右のように設定して、
[接続(C)]ボタンをクリックして下さい。

NumberWatcher サーバに接続できれば下のような状態になります。接続できない場合は IP アドレスやポート番号が間違っている可能性があるので確認して下さい。





Windows2000 の場合

まず、コマンドプロンプト(DOS 窓)を開きます。ここで telnet と入力して [Enter] キーを押すと telnet.exe が立ち上がり、コマンド入力プロンプトが表示されます。

ここで、set local_echo と入力して [Enter] キーを押します。更に、set crlf と入力して [Enter] キーを押します。

display と入力して [Enter] キーを押して設定内容を確認します。次のように表示されていれば OK です。

NumberWatcher サーバに接続するために、open 127.0.0.1 9876 と入力して [Enter] キーを押します。 NumberWatcher サーバに接続できれば下の画面のような状態になります。接続できない場合は IP アドレスやポート番号が間違っている可能性があるので確認して下さい。




NumberWatcher サーバと対話してみる

NumberWatcher サーバと通信できるかどうか確認するために、何かコマンドを送って応答が返ってくるか確認してみます。ここでは Windows2000 の telnet クライアントを使った場合の説明をしますが、Windows95/98 の telnet クライアントでも同じことです。

それでは上記のように telnet.exe を起動してプロンプトから、nop と入力して [Enter] キーを押します。

すぐに下の画面のようなレスポンスが返ってくれば OK です。レスポンスが返ってこない、あるいはレスポンス内容が下の画面と異なる場合は NumberWatcher サーバ以外に接続されている可能性があるので確認して下さい。 (1 行目の "Date: ..." の部分は下の画面と同じにはなりません。)



※ telnet.exe を起動してから何も入力しないでいると NumberWatcher サーバから接続解除されますが、 これは、NumberWatcher サーバの動作としては正常です。接続解除されないためにはクライアントは一定の時間内にサーバに何らかの送信をしなければなりません。 この「一定の時間内」は numwat.ini ファイルの [Dispatch.TCP] keepAliveTimeout で設定した時間となります。

※ 送信コマンドの入力において、タイプミスした際に [BS] キーなどで画面上修正したかのように見えても実際は修正されておらず、それらのキーコード自体もコマンド文字列の一部として送信されるため、実際にはエラーレスポンスが返ってくることになります。


ナンバーディスプレイアダプタ(アロハ PC1)の動作確認

NumberWatcher サーバマシンに繋がっているアロハ PC1 と通信できるかどうか確認するために、コマンドを送って応答内容を確認してみます。ここでも Windows2000 の telnet クライアントを使った場合の説明をします。

それでは上記のように telnet.exe を起動してプロンプトから、read 0,1 と入力して [Enter] キーを押します。

下の画面のようにレスポンスの "Result: ..." 行が "Result: Succeeded" となっていればアロハ PC1 と正常に通信できています。レスポンスの "Result: ..." 行が "Result: Failed *"* はエラーコード)となっている場合はアロハ PC1 と正常に通信できていないことを表しています。エラーコードの意味についてはエラーコード表を参照して下さい。

これでアロハ PC1 と繋がっていることが確認できましたが、ついでに電話着信のテストもしてみます。 携帯電話などを使ってアロハ PC1 に繋がっている電話機に電話を掛けます。 着信すると次の画面のようなイベントレスポンスが表示されるはずです。 (非通知の場合は電話番号のところが "P" になります。)



以上で動作確認完了です。


ナンバーディスプレイアダプタ・シミュレータを使って動作確認

ここではナンバーディスプレイアダプタのアロハ PC1 がない環境のために、シミュレータプログラムを使って動作確認する方法を説明します。そのためにはまず、以下の手順でシミュレータに対応するための準備をしておきます。

1. numwat.ini ファイルをシミュレータを使うように修正する

以下のように修正します。

[NumberDisplayAdaptor.0]
commPortName=DEMO:127.0.0.1:9875
2. vadaptor.exe を起動させる

インストールフォルダにある vadaptor.exe を起動して、「仮想ナンバーディスプレイアダプタ通信ポートの設定」ダイアログを次のように設定して [OK] ボタンをクリックします。


これを起動したままにしておいて下さい。



3. NumberWatcher サーバを再起動させる

変更した numwat.ini を反映させるために、NumberWatcher サーバを再起動させます。


以上で準備完了です。あとはアロハ PC1 の動作確認と同じ手順を行って下さい。ただし、電話着信テストでは実際に電話を掛ける代わりに、シミュレータから電話発信相当の操作を行います。「発信元電話番号」に発信者に相当する電話番号を入力して、[発信!]ボタンをクリックすると NumberWatcher サーバ側で電話着信処理します。





NumberWatcher サーバの起動 プログラマーズガイド