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セットアップ |
FBBBS のセットアップ - 各種設定ファイルの設定
ここでは Java Servlet/JSP コンテナとして Tomcat を使うものとして説明します。
■ FBBBS WEB Application の設定
1. FBBBS アプリケーションファイルのインストール
Tomcat 4.0.3(または互換バージョン)を使われる場合はまず、ダウンロードしたアーカイブに含まれている、/FBBBS/inst/tomcat4/webapps/fbbbs 以下を任意の場所にコピーして下さい。ここでは C:\Tomcat\webapps\
にコピーしたと想定して説明をします。 なお、Tomcat 3.x を使う場合は /FBBBS/inst/tomcat4/webapps/fbbbs 以下をコピーした後、 /FBBBS/inst/tomcat3/webapps/fbbbs 以下に入っているファイルで置き換えて下さい。
コピー後のディレクトリ構成)
C:\Tomcat\webapps\fbbbs\
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├- help
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└ images
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├- images
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└ bcc
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└- WEB-INF
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├ conf
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└ lib
2. FBBBS コンテキストの設定
TOMCAT/conf/server.xml を以下のように追加します。path と docBase は運用環境に合わせて置き換えて下さい。(TOMCAT は Tomcat のトップディレクトリのことです。)記述する位置は同ファイル内の examples コンテキストをご参照下さい。
<Context path="/fbbbs"
docBase="C:\Tomcat\webapps\fbbbs" debug="0"
reloadable="true" crossContext="false">
</Context>
3. 使用する SAX ドライバの設定
WEB-INF/conf/xml.properties に使用する SAX ドライバを設定します。"org.xml.sax.driver" システムプロパティとして設定します。
# org.xml.sax.driver=(org.xml.sax.XMLReader 実装クラス名)
org.xml.sax.driver=org.apache.xerces.parsers.SAXParser
4. BBS 定義ファイルの設定
WEB-INF/conf/fbbbs-***
.xml に BBS 単位の設定をします。"***"
は BBS コードで、 URL の一部として使われます。
例1)
BBS コード : news
BBS 定義ファイル名: fbbbs-news.xml
BBS の Top URL : http://abc.xyz/fbbbs/index.news.bbs
例2)
BBS コード : information
BBS 定義ファイル名: fbbbs-information.xml
BBS の Top URL : http://abc.xyz/fbbbs/index.information.bbs
fbbbs-***
.xml ファイルを修正することにより、BBSをカスタマイズできます。
fbbbs-
***
.xml ファイル設定例)
<?xml version="1.0" encoding="Shift_JIS"?>
<!DOCTYPE fbbbs SYSTEM "fbbbs.dtd">
<fbbbs>
<title>書き込みテストBBS</title>
<db-filename>d:\fbbbs-test.gdb</db-filename>
<db-connection>
<driver-class-name>interbase.interclient.Driver</driver-class-name>
<jdbc-url>jdbc:interbase://localhost/d:/fbbbs-test.gdb</jdbc-url>
<conn-param name="user" value="SYSDBA"/>
<conn-param name="password" value="masterkey"/>
<conn-param name="charSet" value="SJIS"/>
</db-connection>
<conditions>
<creatable-themes>true</creatable-themes>
<limit-db-size>100000000</limit-db-size>
<limit-theme-count>500</limit-theme-count>
<limit-article-count>1000</limit-article-count>
<limit-content-size>8000</limit-content-size>
<limit-file-size>3000000</limit-file-size>
<limit-updatable-time>10</limit-updatable-time>
<theme-list-count>50</theme-list-count>
<theme-rank-count>15</theme-rank-count>
<page-content-count>20</page-content-count>
</conditions>
<admin>
<admin-name>山田太郎</admin-name>
<admin-code>yamada</admin-code>
<admin-password>taro</admin-password>
<admin-mail-addr>yamada@abc.xyz</admin-mail-addr>
<admin-url>http://www.abc.xyz/~yamada/</admin-url>
</admin>
<help-url>help/index.html</help-url>
<url-redirector>redirector</url-redirector>
</fbbbs>
<title> |
BBS のタイトルです。 |
<db-filename> |
BBS で使うデータベースファイル名です。 |
<driver-class-name> |
Firebird/InterBase の JDBC ドライバクラス名を指定します。
interbase.interclient.Driver に固定しておいて下さい。 |
<jdbc-url> |
データベースの JDBC 形式の URL を指定します。
jdbc:interbase://localhost/*** のようにします。
(*** は <db-filename> タグで指定したデータベースファイルパス、ただし '\ ' は '/ ' にする。) |
<conn-param> |
データベース接続時のパラメータです。
Firebird/InterBase ではユーザ名、パスワード、キャラクタセットを指定します。キャラクタセットは "SJIS" または "SJIS_0208" にして下さい。 |
<creatable-themes> |
"true" 誰でもテーマを作成できるようにします。
"false" 管理者のみテーマを作成できるようにします。 |
<limit-db-size> |
データベースファイルの上限サイズを設定します。ただし、指定したサイズはあくまでも目安であって正確ではありません。
<db-filename> でローカルファイル名を指定した場合のみ機能します。 |
<limit-theme-count> |
作成できるテーマ数を設定します。削除されたテーマもカウントします。
例えば 500 に設定した場合は [500] (テーマID:500) までとなります。 |
<limit-article-count> |
1テーマ当たりの書き込み許可する記事数です。削除された記事もカウントします。
例えば 1000 に設定した場合は [1000] (記事ID:1000) までとなります。 |
<limit-content-size> |
1記事当たりの書き込み許可する記事内容サイズの上限を指定します。バイト単位で指定します。 |
<limit-file-size> |
1記事(ファイル)当たりのファイルサイズの上限を指定します。バイト単位で指定します。 |
<limit-updatable-time> |
記事を新規投稿してから修正・削除を許可する時間を分単位で指定します。 |
<theme-list-count> |
トップページのテーマ一覧に表示するテーマ数を指定します。 |
<theme-rank-count> |
テーマの記事一覧ページに表示するテーマ一覧のテーマ数を指定します。 |
<page-content-count> |
記事一覧ページに表示する1ページ当たりの記事数を指定します。 |
<admin> |
このBBSの管理者情報を設定します。
管理者はBBSを管理する義務があります。この情報は各ページの下部(フッター部分)に管理者情報として表示されます。
<admin-code>, <admin-password> は管理者モードでログインする際の認証確認に使います。 |
<help-url> |
FBBBS の使い方のページがある URL を指定します。
通常は "help/index.html" にしておきます。 |
<url-redirector> |
記事内容に書かれているURLをクリックしたときにジャンプするリダイレクタのURLを指定します。
リダイレクタはカスタマイズできますが、通常は空文字列(=標準リダイレクタを使う)にしておきます。このタグを省略すると直接URLにジャンプすることになります。 |
5. BBS プロバイダ情報ファイルの設定
WEB-INF/conf/provider-info.xml に BBS システム全体を管理、運営するプロバイダ情報を設定します。ここでいうプロバイダとは ISP を指しているわけではありません。FBBBS アプリケーションサービスの提供者のことです。
provider-info.xml ファイル設定例)
<provider-info>
<name>ABC Corporation</name>
<mail-addr>yamada@abc.xyz</mail-addr>
<url>http://www.abc.xyz/</url>
<web-proxy>
<remote-host-http-header>forwarded</remote-host-http-header>
</web-proxy>
</provider-info>
<title> |
BBS プロバイダの任意の名前です。 |
<mail-addr> |
BBS プロバイダのメールアドレスです。 |
<url> |
BBS プロバイダのホームページURLです。 |
<remote-host-http-header> |
リクエスト元ホストが記録されている HTTP ヘッダ名です。ファイアウォールを介している場合のみ設定します。(設定しなくても問題ありません。)
ホスト情報は、テーマ作成時、記事投稿時等に、イベントログ出力で使っています。(ログ出力する場合のみ) |
6. URL リダイレクタの設定
WEB-INF/conf/redirector.xml に URL のリダイレクトパターン、ダイレクトパターンを設定します。投稿記事内容に "http:", "https:", "ftp:" 文字列がある場合は自動的にHTMLアンカータグでリンクさせるようにしていますが、その URL 部分をクリックしたときに直接ジャンプさせるか、リダイレクタを通すかを設定します。
redirector.xml ファイル設定例)
<redirector>
<direct-patterns>
<direct-url>http://www.abc.xyz/</direct-url>
<direct-url>http://www.abc.xyz:80/</direct-url>
<direct-url>http://123.45.67.89/</direct-url>
<direct-url>http://123.45.56.89:80/</direct-url>
</direct-patterns>
<redirect-patterns>
<redirect-url>http://www.abc.xyz/fbbbs/download</redirect-url>
<redirect-url>http://www.abc.xyz:80/fbbbs/download</redirect-url>
<redirect-url>http://123.45.67.89/fbbbs/download</redirect-url>
<redirect-url>http://123.45.56.89:80/fbbbs/download</redirect-url>
</redirect-patterns>
</redirector>
<direct-url> |
直接ジャンプさせる URL を指定します。単純にここで指定した内容と記事内 URL 文字列と前方一致比較して判断しているだけです。
通常、ここには自ドメイン、ホストの URL を指定します。 |
<redirect-url> |
<direct-url> に一致する URL から、除外する URL を指定します。
この設定例で言うと、
http://www.abc.xyz/fbbbs/download.soft.bbs?themeID=1&articleID=2
の URLは <direct-url> に一致しているので直接ジャンプになりそうですが、<redirect-url> にも一致するのでリダイレクト対象になります。
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<direct-url>, <redirect-url> 指定がない URL (一致しない URL)はすべてリダイレクトします。
メモ)
この FBBBS 標準の URL リダイレクタでは、 kuri|minima 様のブラウザ・クラッシャー・チェッカーを利用させて頂いています。
URL リダイレクタは差し替え可能なので、独自のものを使うこともできます。