ここでは Delphi 6 を使って AlohaPC1CommX を使う方法を説明します。
(ここに書いてある方法はあくまでも一例に過ぎません。)
- Delphi を起動します。
- メインメニューの「プロジェクト(P)」-「タイプライブラリの取り込み(L)...」を選択します。

- タイプライブラリの取り込みダイアログの一番上のリストボックスの中にある "AlohaPC1 通信コンポーネントライブラリ (Version 1.0)" にチェックを付けます。(AlohaPC1CommX がインストールされていないと、この項目は表示されません。)

ここでは簡単に使えるようにするために、「コンポーネントラッパーの作成(G)」のチェックボックスにチェックを付けます。こうすることで Delphi がAlohaPC1CommX をラップした VCL コンポーネントを作ってくれるので簡単に使えるようになります。(主な目的はイベントを簡単に使えるようにするためです。)パレットページ名には作成した VCL コンポーネントを入れる場所を指定します。
最後に [インストール(I)] ボタンをクリックします。
- コンポーネントを入れるパッケージを指定します。

[OK] ボタンをクリックします。
- パッケージをコンパイルして、インストールします。

[はい(Y)] ボタンをクリックします。
- インストールされると次のようなダイアログが表示されます。

[OK] ボタンをクリックします。そして、このパッケージを保存して下さい。
以上で、AlohaPC1CommX を利用できる状態になりました。
後はこの AlohaPC1CommX のラッパコンポーネントを使ってプログラミングします。
- 新しいプロジェクトを作成します。
- 「AlohaPC1CommX Control」 コンポーネントパレットから "AlohaPC1CommX" コンポーネントを選択します。

- "AlohaPC1CommX" コンポーネントをフォームに貼り付けます。

- オブジェクトインスペクタでプロパティとイベントを設定します。

イベントについては AlohaPC1CommX のイベントと同じ名前のものが表示されているので、ここでイベントハンドラを設定できます。
プロパティについては、AlohaPC1CommX のプロパティは表示されないようです。そのためプロパティを設定する場合はコード上で行う必要があります。
- イベントハンドラを設定する。

これは OnPhoneDetect イベントハンドラです。AlohaPC1CommX の OnPhoneDetect とはパラメータが異なっていることがわかります。"Sender: TObject" があることから、これは一般的な VCL コンポーネントの流儀に合わされたためと思われます。2番目のパラメータも実際の型と同じではなく、 OleVariant になっている点に注意して下さい。
- 次のようにコーディングします。

10. のところでも説明しましたが、プロパティはオブジェクトインスペクタで設定できないので、このようにコーディングします。
詳しくはAPIリファレンスマニュアルを参照してプログラミングして下さい。
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